【書評】不幸な国の幸福論/「転職するか」「会社に残るか」人生最大の選択を解決した本

書評

長いサラリーマン人生、日々、慌ただしく働いているなか、一度はこんな思いを抱いたことはありませんか?

今すぐに、会社を辞めて転職したい

私にも経験があります。今から7年前、2012年頃だったと思います。仕事で色々うまく行かないことがあって、本気で転職を考えた時期がありました。 精神的にも疲れていたので、少し落ち込み、この先どうしたらいいか、かなり悩みました。

そんな時、僕が悩んでいることを聞きつけた父親から1冊の本が送られてきました。送られてきたのは、加賀乙彦さんの「不幸な国の幸福論」という本でした。

簡単に要約すると・・・

「日本人は幸福に背を向ける国民性を有しているのではないか?」という仮説から、不幸に向かう考え方、そこから発想を転換し、幸福になる為の考え方を伝授してくれる本

この本を読んで、私は転職を思いとどまりました

会社を辞めるか、残るかで迷っているサラリーマンの方。参考までに、この本を読んで僕が思った3つのことを記事にします。

しっかり考える

苦境に陥ったとき、最も大切なことは「自分の頭で、しっかり考える」ことです。

何か問題が起きたとき、その遠因と近因を多角的、客観的に分析し、今の自分にできる対策は何かと考える習慣のある人は、自分の不幸を誰かのせいにしたくなる心の動きに、そう簡単に飲み込まれはしません。

第1章 幸福を阻む考え方・生き方 ~ 「考えない」が習慣化すると危ない

「考えてない」行動は、最善の決断ではない可能性があります。逆に言えば、自分なりに考えて下した答えなら、それは「ベストな決断」。

当時、「転職」or「残留」の判断に迫られたとき、僕は以下の観点から、じっくり考えました。

今の会社の良さ・悪さ

悩みの根本的な発生原因

この2つについて整理してノートに書いていきました。具体的には、こんな感じ・・・

①会社の良さ・悪さ

  • 大企業なので、倒産の可能性は少なく、安定した会社(○)
  • サービス残業は無く、有給休暇も取得しやすい(○)
  • 合併を繰り返して誕生した会社なので、社内の風通しが悪い(×)
  • 部署の人間関係が悪い、パワハラ上司がいる(×)

②悩みの根本的な原因

  • 異動した部署の業務が難しく、周囲のできる社員と比べると劣等感を感じる
  • 忙しすぎるうえに、そもそも仕事が面白くない

この他にも、細かいことまで沢山洗い出しました。

実際に書き出してみると、混乱していた頭が整理されていくのを感じました。漠然と「会社辞めたい」と思っているだけでは、何の解決策にもなりません。いろんな角度から客観的に分析してみることが大切だと思います。

他人からの評価を気にしない

仕事ができないと悩み「劣等感」を持ったとしても、「周囲の人間と自分を比較しない」ことも大切です

現代人は「見られる自分」を意識せずにはいられません。とくに日本人は、他人に自分がどう思われているか、どう評価されているかを気にする気持ちが強いようです。(中略)常に他者の評価を意識していれば、当然、心穏やかではいられません。

第1章 幸福を阻む考え方・生き方 ~ 「見られる自分」へのこだわりが生む心の病

「他人」と「自分」を比べると、「自分は人からどう思われているのか」が気になって仕方なくなります。

当時、僕は、それまでやってきたことに対して多少のプライドを持っていました。周りと比べて、「できない自分」にイラだっていました。でも、余計なプライドは一切捨て、ダメな自分を受け入れ、「人からどう思われてもいいや」と開き直りました。

すると、何が起こったか?

人に相談できるようになりました

まず、仲の良い同僚に悩みを打ち明け、直属の上司(この人はパワハラ上司ではない)にも整理した内容を正直に伝えました。会社の産業医や人事部担当とも面談をしました。 妻や両親にも話しました。 みんな真剣に話を聞いてくれて本当に助かりました。

「他人からどう見られるか」を気にするのを辞めたことで、人に相談することができました。それにより「これからの自分」にとっての最善の判断が可能になりました。

しなやかに生きる

自分の置かれた状況が辛い状況であっても、「前向きに捉えて気楽に考える」と良いです

幸福や不幸というものが、本人の評価によって変わるということは、言い換えるなら、幸も不幸も考え方次第といえます。その人が今の自分を幸せだと思えば幸福になれるし、不幸だと思えば不幸になってしまう。

第三章 幸福は「しなやか」な生に宿る ~ 幸不幸は考え方次第

「禍福は糾(あざな)える縄の如し」と言うように、長い人生、幸福なときもあれば、不幸なときもあります。幸せだけで過ごすことは、なかなか難しい。

当時、僕は不幸のどん底にいましたが、この本に書いてある「幸も不幸も考え方次第」というのは、本当にその通りだと思いました。

「まあ、こんなときもあるか。むしろ、色々と悩みを整理できて良かった」とプラスに考えました

まとめ

「転職」か「残留」か。

僕は、会社に残る決断をしました。 相談させてもらった上司や人事担当にも配慮してもらい、違う部署に異動させてもらいました。

  • 今の会社は世間一般に見て悪い会社とは思えないこと
  • 人間関係にしろ、評価にしろ、他人からどう思われるのか気にする必要はないと思えたこと
  • 人間関係や風通しの悪さは、どこへ行っても少なからず同じ悩みが起こると思ったこと
  • 今の仕事を捨ててまで、心からやりたいことがイメージできなかったこと
  • 今の会社で何とか自分が楽しめる仕事を見つけていこうと思えたこと

このあたりが決断の決め手となりました。

POINT

①迷ったら、しっかり考えること

②人のことは気にしないこと

③辛い状況をプラスに捉えること

人生の岐路に立つ重大な決断を迫られたら、この3点セットを意識して行動することをお勧めします。