【書評】自分のアタマで考えよう/使い切れないくらいアタマを使うと、その先に見えてくるものは・・・

書評

この記事は、こんなことを考えている人に向けて書いています。

アタマが良くなりたい!

「頭がよい」と「頭がわるい」の違いは何でしょうか?

たくさんのことを記憶してる人が「頭がよい」のでしょうか?

逆に、ものごとを何も知らない人が「頭がわるい」人ですか?

たしかに、記憶力があって物知りな人は「頭いいね」とか言われますね。

でも、僕は、それだけでは決して「頭がよい」とは言えないと思います。

僕が考える「頭がよい人」の定義はこうです。

さらりまん
さらりまん

記憶してる知識を使って、最善の判断・行動ができる人

つまり、「知識」を「行動」に変えられる人です。

そして、「知識」と「行動」をつなぐ、めちゃくちゃ重要なプロセスがあるんです。

それが、「考えること(思考)」です。

今回の記事は「考える」がテーマです。

参考にした本は、「自分のアタマで考えよう」(ちきりん・著/ダイヤモンド社)。

「思考法」の本ですが、思考力を養いたい人には、ものすごく役に立つ本です。

人間の「知識」なんかゴミみたいなもの

まず、「知識」について。

「知識」というのは、人間の脳に記憶されたものです。

人間の知識量(記憶量)にどれくらいの差があるのか考えてみます。

以前、こんなツイートをしました。

ズバリ、「知識」の境目は「脳」です。

脳の内側にあるものを「知っている」と呼びます。

逆に、脳の外側にあるものは「知らない」こと。

人間の脳が地球だとすると、脳の外側には広大な宇宙空間があるわけです。

「知らない」ことの方がはるかにたくさんあるのは明らか。 

つまり、人間の知識量なんか、たかがしれてる。

どんなに物知りな人だって、世の中のほとんどのことを知らないんです。

結論、人間の「知識」にたいした差はない、となります。

「思考」こそが、頭のよさを決定づける

「知識」に差がないんだとすると、人間の頭のよさを決定づけるのは何でしょうか?

答えから申しますと、それは「思考力」です。

たくさんの「知識」があって、その「知識」を使って「思考」できる人。そして、「思考」した結果を根拠に「行動」できる人。これが、頭のよい人です。

「思考」がカギを握っています。

本書は、「知識」と「思考」についてこう説明しています。

知識は、過去の事実の積み重ね

思考は、未来につながる論理の到達点

「知識」と「思考」は全く別物ということですね。

「思考」の本質を「思考」する

では、「思考」とは何でしょうか?

結論から言うと、「思考」とは論理的に考えることです。

「論理的に考える」というのは、ものごとを「つなぐ」か「分ける」こと。

たとえば、次の文を見てください。

〈例文〉

この本を要約してみる。

Aという原因が正しいならば、Bという結論が成り立つ。

一方で、Cという意見もある。

ゆえに、私の結論はDである。

この場合、「ならば・ゆえに」が「つなぐ」。「一方で」が「分ける」です。

「つなぐ」と「分ける」で考えると、とてもシンプルです。

以下の記事でも書きましたが、「知識」を得たあとに「考える」ことがとても大切なんです。

注意したいのは、上の〈例文〉で、A、B、Cは、他人の「知識」を単に整理しただけということ。

これだけだと本当に「考えた」とは言えません。

完璧な「思考」にするには、Dの部分が必要です。

「自分はどう思うのか(意見)」「自分はどうするのか(行動基準)」まで、たどり着くことです。

「2×2(ツーバイツー)マトリクス」を使った簡単思考法

ここまで説明すると、「論理的に考えることが重要なのはわかった。何か良いテクニックはないのか?」と質問が出そうです。

本書には、「どうやって考えるか」ということについて、いくつかのメソッドが紹介されています。

なかでも、「これは使える!」と思ったのは「2×2(ツーバイツー)マトリクス」というもの。

一生懸命考えるほど、頭が混乱することがありますね。僕自身、考える作業はとにかく頭が疲れます。

だから、なるべくシンプルに考えるとスッキリします。

「2×2マトリクス」を使うと、シンプルに「自分の結論」までもっていけます

例えば、有名な「7つの習慣」に「時間の使い方」についての考察があります。

これも「2×2マトリクス」で説明されています。

考慮する軸は、「緊急度」と「重要度」の2つだけ。それぞれ「高い」か「低い」かで4つのブロックに分けます。

このブロックが自分の判断軸になります。どのブロックに重きを置くのか、自分で順番をつけていけばいいのです。

ちなみに、「7つの習慣」では、「どのブロックに時間を多く使うべきか?」について、「緊急ではないが重要なこと」にたくさんの時間を費やすべきだとしています。僕も100%同意しています。

①緊急ではないが重要なこと

教養の形成、病気の予防、人脈づくりなど

②緊急で重要なこと

納期がある仕事など

③緊急だが重要でないこと

ダラダラ報告会など

④緊急でも重要でもないこと

スマホゲーム、付き合いの飲み会など

僕が見習いたい人物の基準を考える

このやり方で、「自分が手本にしたい人」について考えてみます。

本書で得た気づき、すなわち「知識」と「思考」が軸となります。

僕が最も見習いたい人は、「知識」と「思考力」がある人。次に見習いたい人は、「知識」はそんなになくても「思考力」があるタイプの人です。

こうやって、考えて考えて考えまくる。論理的かつシンプルに。

すると、脳疲労と引き換えに、教養と自立を手に入れる。その先にあるのは、ワクワクするような楽しい人生です。