【書評】逃げる力/幸せの秘訣は逃げることだ!積極的逃走のすすめ

書評

子供の頃、近所の公園でよく鬼ごっこをして遊びました。

鬼から逃げるスリルがたまらなく興奮して、大好きな遊びでした。

鬼につかまったら終わりなので、必死に隠れ、そして逃げました。

大人版の鬼ごっこといえば、フジテレビの「逃走中」でしょう。一度でいいから、出演してみたい。なにせ、鬼(ハンター)から逃げ切ったら賞金が出るんですよ(笑)

それはさておき、この記事のテーマは「逃げる」です。

人生つらいので逃げだしたい!

いま、こんなことで悩んでいる人に、どうしても読んでもらいたい本があります。

「逃げる力」(百田尚樹・著/PHP新書)。

あなたは「逃げる」にどんなイメージをもちますか?

イヤなことから逃げ出すような、マイナスの印象がないでしょうか。

でも、実は「逃げる」というのは、とてもプラスな行動である、という話しをします。

「逃げる」ことは「戦う」ことと同じくらい積極的な行動

アドレナリンという物質をご存知ですか?

これは、興奮したときにあふれだす脳内物質です。

僕は、サッカー観戦が大好きなので、日本代表の試合を見てるとアドレナリンが出まくります。

アドレナリンは英語で「fight or flight」 ホルモンと呼ばれるそうです。

直訳すると、「闘争」「逃走」

戦うときも、逃げるときも、アドレナリンは分泌されるといいます。

それをふまえて、本書には、こう書かれています。

生命にとって、「戦うこと」と「逃げること」は同じ

「逃げる力」まえがきより

たとえば、森の中で狂暴なクマに出会ったとします。そのとき、僕たちが取る行動は「戦う(死んだフリも含む)」か「全力で逃げる」のどちらか。

生き延びるためには、どちらかを選ばなくてはなりません。

つまり、「逃げること」は「戦うこと」と同じくらい、生命にとって積極的な行動なのです。

つらいときは「逃げる」という選択肢もある

「戦う(我慢する)」という判断の他に、「逃げる」という判断もあるということです。

好調な状態から、だんだん落ちてきて限界ラインに達したとき、「戦う」か「逃げる」かの判断が必要になります。

よい判断をすれば、その後の人生を形勢挽回できる。逆に判断を誤ると再起不能になってしまうリスクもあります。

もちろん戦うべきときもあるでしょう。

ただ、「プライドが許さない」とか言って戦ってばかりいることが人生ではありません。

逃げたほうがいいときは、全力で逃げましょう。

戦っても勝ち目がない、または戦っても状況は変わらない、あるいは戦っても得るものがない、と判断したらさっさと逃げるべきです。

「逃げる力」まえがきより

これまでの僕は「逃げてばかり」の人生だった

僕の過去を振り返ってみても、逃げた場面ばかりです。

最近では、新型コロナウィルスの影響で株価が急落したので、もっていた株を全部売り払いました。

かなり損は出ましたが、このまま持ち続けたら危ないと思い、被害を最小限に抑えるために、これ以上戦うのをやめました。

仕事でも、しょっちゅう逃げてます。僕は20年くらいサラリーマンをやってますが、過去に2回、限界ラインに達したことがあります。

心身に支障をきたしたので、いづれのときも「もう無理です!」とバンザイしました。会社を辞めるまではいきませんでしたが、上司に言って配置転換してもらいました。

おかげさまで、いまはまともに働くことができています。

自分と家族の幸せを守るために必要なら「逃げてもい」

この「戦う(我慢する)」か「逃げる」の判断は自分で決めるしかありません。

「自分にとって大事なものを守れるか」を基準に、冷静に判断することが大切だと思います。

僕の場合、人生において最も価値があることは「自分と家族の幸せ」です。

幸せを守るために必要と判断したら、「逃げてもいい」。

この本は、そのことを僕に教えてくれた価値ある1冊でした。