【書評】破天荒フェニックス/目標をかかげると組織は衰退する!組織の成長に必要なたった一つのこと

書評

フラフラって本屋に入ったら前から読みたかった「破天荒フェニックス」の文庫版が売ってたので即決で購入しました。

倒産寸前のメガネチェーンが、幾度となく訪れる絶体絶命のピンチに立ち向かい、劇的な再生を果たす実話ストーリー

あの堀江貴文さんが「メガネに興味ないのに一気に読んでしまった」とコメントするくらい、とにかく面白い!

法律用語では会社は「法人」。まさに会社も「人」なんです。「人」はいつか死にますね。僕ら人間は心臓が止まったら死亡ですが、会社は資金が回らなくなったら死亡(倒産)です

死(倒産)を目前にした会社がいかに再起するのか。会社の鼓動が聞こえてきそうな息詰まる物語で、人間と同じで会社も生き物なんだな・・と痛感しました。

物語の主人公でこの本の著者でもあるオンデーズ田中社長の想いや言葉には、ビジネスのヒントが山盛り詰まっています。

その中でも、組織の成長に必要な大切なことを感じたので早速書き記します。

ビジネスの本質を見極める

オンデーズがお客様に本当に売らなければいけないのは、安いメガネでも、お洒落なメガネでもなく、「メガネをかけて見えるようになった素晴らしい世界」だったのだ

16話~被災地メガネ店での出会い

これは、東日本大震災の避難所で出会った一人のお婆ちゃんとのやり取りの中で、田中氏が感じたことです。

組織が成長するには、「この仕事は何の為にあるのか」を問いかけ、仕事の本質を捉え、それを皆で共有することが必要なんです。

僕は今、某ノンバンクでキャッシュレス関係の仕事をしています。

僕の会社で言えば、ビジネスの本質は「社会に多様な決済手段を提供して、人々の決済ニーズに応えること」です。

また、業務は営業関連ですが、仕事の本質は「キャッシュレス決済の便利さを多くの人に知ってもらい、お客さまの生活に彩りを加えること」です。

こうした仕事の本質というのは、基本的には「そうだよね」と誰しもが納得できるので、そのまま「組織のビジョン」になり得ます。

組織というのは、「販売ノルマ100個!売上1億円達成!」みたいな「目標」を大々的に掲げる前に、「ビジョン」を共有するべきなんです。

「目標」というのは、ややもすると独善的で自分勝手なものです。あんまり目標を言い過ぎると「勝手にすれば・・」としらけます。

それに対して「ビジョン」というのは、仕事の原点なので、共有できているとメンバーの仕事へのモチベーションが下がりません。

人は「ビジョン」についてくる。

組織の成長に必要のは、まず何よりも「その仕事の本質」を捉え、それを共有すること。そして、悩んだら常に原点に回帰する。

これが最も大事なことだと感じました。

行動する勇気、変わる勇気

「破天荒」を辞書で引くとこう書いてあります。

前人の成し得なかったことを初めてすること。前代未聞。未曾有。

まさに、タイトルのとおり、田中氏の行動は破天荒であり、奇跡の再生を成し得たのは、変革する「勇気」があったからです

ブルーオーシャン(まだ何も開拓されてない市場)に一番乗りで漕ぎ出せ!」

目立ったもん勝ち。商売は目立たなければ何も始まらない。世の中の会社同士は常に目立つ為の競争をしている」

過去に囚われず、時代に合わせてより良い会社を作る」

「破天荒フェニックス」より抜粋

こんな言葉に象徴されるように、常に今よりも進化しようとしている

行動、変革は時として「勇気」を伴いますが、「勇気」を持って動き出すことは、組織の成長に欠かせないことです

その場に止まっていてはいけない。失敗してもいいから、一歩前に踏み出すこと。それは、組織に限らず、私たち個人にも必要なことです。

行動する「勇気」が如何に大切かを教えてくれる素晴らしい物語。

「勇気」を出して、フェニックスの如く伝説を作りたいものですね(笑)